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救急科(集中治療部)



循環器救急集中治療フェロートレーニングプログラムについて

スタッフの紹介

布宮 伸(病院長補佐、集中治療部部長)

医師写真 主な担当
集中治療全般
資格等
麻酔科指導医、日本集中治療医学会集中治療専門医、呼吸療法専門医

吉田 稔(集中治療部非常勤医師)

主な担当 救急、集中治療、循環器、臨床栄養
資格等 日本集中治療医学会集中治療専門医、日本救急医学会救急科専門医、日本循環器学会専門医、日本内科学会総合内科専門医、 日本内科学会認定内科医、日本臨床栄養代謝学会認定医、CVIT(日本心血管インターベンション治療学会)認定医、 日本栄養代謝学会 評議員、日本栄養代謝学会首都圏支部会 世話人、日本版重症患者の栄養療法ガイドライン検討委員会 委員、 神奈川急性期栄養管理研究会 世話人、離床学会医師部会 委員、緩和ケア研修会終了、TNT研修会終了

うわまち病院集中治療室の特色

うわまち病院集中治療室は8床を有し、集中治療を専門とするスタッフを中心として、外科系診療科の患者さんの周術期管理を始め、入院中に病状が悪化した患者さんや救急搬送された重症病態の患者さんに対して集中治療管理を行っています。2018年4月に集中治療部が設立され、2019年10月に集中治療医学会専門医研修施設に認定されました。現在は、集中治療専門医および総合診療センターの医師・特定ケア看護師が中心となり、主治医や各専門診療科の医師と密に連携を取りながら運営しています。当院ICUの強みは、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床工学技士・特定看護師・皮膚排泄ケア認定看護師・緩和ケア認定看護師・入退院支援看護師などで構成される多職種連携チームの存在です。ICUリーダー看護師の主導で毎朝開催される多職種カンファレンスをはじめ、職種を超えたコミュニケーションが常に行われています。技術面においても、呼吸療法認定士や臨床工学技士と連携して人工呼吸や血液浄化療法、人工心肺補助装置などの管理を積極的に行っております。
元・自治医科大学 麻酔科学・集中治療医学教授で、本邦のPADIS(鎮痛・鎮静・せん妄管理)の先駆者であり多数の本を執筆されている布宮伸医師が着任し、ベッドサイドレクチャーなどが日々行われています。2024年度からの日本専門医機構認定集中治療専門医の基幹施設に認定され、布宮医師の下で専門医取得が可能です。

診療実績

 2020年度の総入室数は526名で、平均在室患者数は6.8名、平均在室日数は4.52日で、主担当診療科の内訳は以下の通りでした。

院内での活動

ICUの機能を最大限発揮できるように、ICUスタッフが中心となり以下の院内活動を行っています。

RRS(Rapid Response System)/MET(Medical Emergency Team)

特定看護師や集中ケア認定看護師がRRSを担当しています。集中治療部を含めた総合診療センターの医師で構成されるMET担当医師と連携しながら、院内急変に速やかに対応できるように備えています。

人工呼吸器ラウンド

院内で人工呼吸器が装着されている患者さんを対象に、医師・集中ケア認定看護師・臨床工学技士・理学療法士・管理栄養士からなる呼吸ケアチームが毎週1回、カンファレンス・回診を行っています。人工呼吸器の安全管理、合併症の予防と人工呼吸器からの早期離脱を目指して活動しています。

ICUのカンファレンス、ベッドサイド回診、教育活動

ICUでは、多職種カンファレンス、ベッドサイド回診、栄養カンファレンス、人工呼吸器回診を定期的に開催しています。多職種カンファレンスは、月~金曜日の朝9時~9時30分までの30分間、医師・ICUリーダー看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床工学技士・皮膚排泄ケア認定看護師・緩和ケア認定看護師・入退院支援看護師が参加し、ICU入室中のすべての患者さんについて、問題点やその日の治療・リハビリ予定について議論し、皆で情報を共有します。多職種カンファレンスに続き、朝9時30分~12時頃まで行われるベッドサイド回診では、ICU全患者に対して時間をかけて系統的な診察・評価を行います。ここで繰り広げられるディスカッションは、解剖・生理・各専門診療科の知識に始まり最新の論文の内容まで多岐にわたっており、スタッフにとって貴重な学びの場になっています。 栄養カンファレンスは、毎週月・水・金曜日の13時30分~14時に医師、ICUリーダー看護師、管理栄養士、理学療法士が集まり、ICUの全患者について栄養評価を行い、最善と思われる栄養レジメンを提案します。ICUでは教育的カンファレンス・勉強会は医師向けと看護師向けに分けて行っています。医師向けには、月・火曜日の昼12時30分~13時、月曜日:総合診療センター医師によるレクチャー、火曜日:多施設との合同ジャーナルクラブ(水曜日は初期研修医レクチャー、金曜日は病院主催の各診療科からのレクチャー)とそれぞれ日替わりで行っています。また、看護師内で週3回5分間勉強会を開催し、医師と看護師が協力してECMO・腹臥位・気道管理などのシミュレーショントレーニングを定期的に行っています。特定看護師の育成にも力を入れており、多職種カンファレンスやベッドサイド回診に参加することで臨床推論を学んでもらい、さらに上記レクチャーで知識を増やしてもらっています。ベッドサイドでは人工呼吸器の設定変更などの特定行為研修を行なっています。上記以外にも、随時有志でリサーチカンファレンスを行い学会発表・執筆活動へも力を入れています。日本臨床栄養代謝学会の認定医で「重症患者の栄養療法ガイドライン」も作成している吉田医師によるレクチャーも定期的に行なっており、大変好評のため2022年からは神奈川県内の複数施設のICUに向けての勉強会になりました。

短期研修・見学について

■当院ICUは2019年10月に集中治療医学会専門医研修施設に認定されました。2025年には新病院への移転が予定されており、それに伴い集中治療部門の再編・拡大も計画されています。疾患臓器や重症度によらずどのような症例に対しても対応できるよう、総合診療センター(集中治療部、総合内科、救急科)が三位一体となり継続的な診療・教育を実践しています。

■当院では『循環器救急集中治療フェロートレーニングプログラム~Critical Care Cardiology Fellowship Program~』医師を募集しております。
循環器領域は、専門性が高く、かつ、疾患が多岐にわたるため、すべての分野に精通することは困難であるため、救急や集中治療を行う上で、救命や病態把握に必要な知識・手技の習得に重点を置き、研修・診療を行うプログラムです。また、待機的な症例を通して手技の精度を上げ、緊急時でも安全・正確に対応できるように、修練を積んでいきます。
循環器内科専門医プログラムで経験が必須とされている検査・手技に関しては、一般的な循環器専門医のレベルに到達できるように術者として研修を積むことができ、日本心血管インターベンション学会認定医取得の要件である経皮的冠動脈形成術 (PCI) 100件を目標に研修を行っていきます。内科専門医を取得している場合は、循環器内科専門医の取得も可能です。

■横須賀市立うわまち病院で循環器内科医として勤務し研修を行います
救急外来での対応や集中治療管理、他院からの紹介や他科コンサルト症例などの急性期や重症例を主に診療します。循環器専門医として必要な手技や検査は、予定入院症例の冠動脈造影、右心カテーテル検査、ペースメーカー植え込みなどから経験してもらい、いずれも専門医の指導下で術者として行います。

■最低限の目標
・心不全、急性冠症候群、不整脈の初期対応と入院管理
・冠動脈造影の読影と手技の習得、血管確保を安全に確実に習得
・冠血流予備量比 (FFR) ・心臓核医学検査などの虚血評価の習得
・PCIをType A病変から順次施行(冠動脈造影 100件以上、かつ、手技が安全、安定していると判断されれば術者としてPCIを行う)
・IABP・ECMO・Impella挿入とその後の管理
・経静脈ペーシングの挿入と管理(恒久的ペースメーカー植え込み術が必要になった場合は、植え込み術も行う)
・経胸壁心エコー検査の施行とレポート作成
・経食道心エコー検査の施行とレポート作成
・ハートチームとして心臓血管外科と手術適応に関して協議し、方針決定
・年1回以上の学会発表

■その他、希望により以下の研修・手技の修練も可能
・末梢動脈疾患の血管内治療
・CRT・CRT-Dの挿入とデバイス外来管理
・電気生理学的検査
・カテーテルアブレーション(オペレーターは要相談)
・心臓血管外科でのローテーションや手術への参加・術後管理
・心臓血管外科手術の麻酔導入・管理

■実際にうわまち病院循環器内科2年間で経験できた手技・検査件数(オペレーターのみ)

冠動脈造影:342例
PCI:109例(うち、ACS 39例)
経静脈ペーシング:16例
IABP:10例
ECMO:6例(うち、VV-ECMO2例)
Impella:2例
恒久的ペースメーカー留置:37例
IVCフィルター留置:6例(挿入した例は自分で抜去6例)
心嚢穿刺:6例(うち、心タンポナーデ3例)
経食道心エコー:111例
日本心血管インターベンション学会認定医取得

研修中にClinical Questionが湧き、研究テーマを持った場合は、聖マリアンナ医科大学救急医学リサーチカンファに参加し、研究・論文作成も指導を受けることができます。
受入実績:2023年度1名、2024年度1名(内科専門医プログラムも含む)予定

■対象
循環器を専門的に勉強したい、もしくは、サブスペシャルティーとしたい若手救急医・集中治療医(医師免許取得後、概ね6年目以降:トレーニング開始時)かつ、循環器集中治療において今後指導的立場を目指す医師
(内科専門医を取得しており集中治療専門医を目指したい・循環器の修練を積みたい医師も可能です)

■取得可能資格
集中治療科専門医
日本心血管インターベンション学会認定医
内科専門医を取得している場合は、循環器専門医
(循環器内科メインで内科専門医も取得するプログラムも準備できます)

詳細は『循環器救急集中治療フェロートレーニングプログラム~Critical Care Cardiology Fellowship Program~』をご確認ください。

■将来、集中治療専門医としてのキャリアを目指している専攻医・初期臨床研修医あるいは医学生の先生方、あるいは集中治療・救急・総合内科に興味がありその中で集中治療研修に興味のある方は是非一度見学・短期研修にいらしてみませんか? 興味のある方は、以下までご連絡を下さい。スタッフ一同心からお待ちしています。

また、重症患者に対する栄養療法に興味がある方(看護師・管理栄養士・理学療法士等)も是非見学にお越しください。一緒に情報発信をしていきましょう。 週1回外勤で来ている聖マリアンナ医科大学救急医学 吉田稔医師が指導いたします。

連絡先

メール:jinji@oceanhope.yokosuka.kanagawa.jp

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