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外来のご案内

心臓血管外科

腹部大動脈瘤と閉塞性下肢動脈硬化症の同時手術


人工心肺補助下の胸部大動脈ステントグラフト手術


三次元内視鏡システムを使用した低侵襲僧帽弁形成術

スタッフの紹介

安達 晃一(心臓血管外科部長)

医師写真 主な担当
心臓血管外科全般
資格等
心臓血管外科専門医、心臓血管外科修練指導医、日本外科学会専門医、日本外科学会指導医、日本脈管学会脈管専門医、植込み型補助人工心臓実施医、日本心臓血管外科学会 国際会員、日本胸部外科学会評議員、インフェクションコントロールドクター、認定産業医、下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医、低侵襲心臓手術認定医、身体障害者福祉法指定医(心臓)

田島 泰(心臓血管外科科長)

主な担当 心臓血管外科全般
資格等 日本外科学会専門医、心臓血管外科専門医、日本脈管学会脈管専門医、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による指導医、腹部ステントグラフト指導医、胸部ステントグラフト実施医

玉井 宏一(心臓血管外科医師)

主な担当 心臓血管外科全般
資格等 心臓血管外科専門医、日本外科学会専門医、日本脈管学会脈管専門医、日本循環器学会専門医、腹部大動脈ステントグラフト指導医、胸部大動脈ステントグラフト指導医、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術指導医、血管内治療認定医、浅大腿動脈ステントグラフト実施医

佐野 太一(心臓血管外科医師)

主な担当 心臓血管外科全般
資格等 日本外科学会専門医、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術実施医

新井 大輝(心臓血管外科医師)

主な担当 心臓血管外科全般
資格等

診療内容について

心臓血管外科について

 横須賀市立うわまち病院心臓血管外科は2009年より開設され、神奈川県横須賀、三浦地区における成人の心臓血管疾患に対して、外科治療を中心とする診療を行ってまいりました。
 現在心臓血管外科専門医3名を含む5名体制で、24時間緊急症例にも対応しております。また救命救急センター・循環器内科と連携し、ドクターカーで紹介もとの医療機関に患者様のお迎えに伺う体制を整えております。循環器内科を中心とする院内の診療科と密接に連携し、患者様の病態に最も適切な治療方針を検討して方針を決定しております。
 また、近年は、より低侵襲と言われる側方小開胸による心臓手術(MICS=Minimally Invasive Cardiac Surgery 低侵襲心臓手術)を積極的に導入し、神奈川県内の心臓血管外科施設の中でも最も多くの患者様に適応している施設となっております。特に他施設ではまだ実施経験の少ない右小開胸アプローチによる大動脈弁置換、大動脈弁と僧帽弁の同時手術、三弁手術、先天性心疾患手術、メイズ手術や左心耳閉鎖術の併施も標準術式として行っており、左小開胸アプローチによる多枝オフポンプCABG(MICS-CABG)も冠血行再建手術の半数以上の症例で実施しております。
 低侵襲治療の二本目の柱として、胸部や腹部の大動脈疾患に対する血管内治療=ステントグラフト手術も近年増加してきており、特に高齢者や合併症のある患者様に対する安全な手術に役立っています。
 下肢静脈瘤の治療に関しては横須賀三浦地区では最も長い治療の歴史に伴い、多くの症例実績があり、現在では全ての症例を外来治療としております。血管内レーザー治療をいち早く導入し、現在は最新のグルー治療(VenaSeal)も導入し、治療選択の幅が広まっております。
 外来は火曜、金曜の週2日で、月曜、水曜、木曜は手術日としております。

主な対象疾患として、
1.虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心筋梗塞後合併症、MICS対応)
2.心臓弁膜症(大動脈弁、僧帽弁、三尖弁疾患など、MICS対応)
3.大動脈疾患(胸・腹部大動脈瘤、大動脈解離、大動脈ステントグラフト手術)
4.成人の先天性心疾患(MICS対応)
5.末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞などの血行再建術、最新のカテーテル治療)
6.静脈疾患(下肢静脈瘤レーザー治療、グルー治療など)
7.透析用シャント造設、経皮的シャント血管形成術
などの手術治療を担当します。

特徴として、
1.循環器科とハートチームを形成し、カンファレンスなどで最適の治療方針を検討しています。現在はオンラインカンファレンスで他施設の症例の検討、治療相談も行なっています。
2.右小開胸アプローチによる弁膜症手術や左小開胸の冠動脈バイパス術など、適応症例は積極的に側方小開胸による低侵襲手術(MICS = Minimally Invasive Cardiac Surgery)を行っており、全心臓胸部大血管手術の1/3以上の症例に適応しています。特に近年では、まだ実施施設が少ない左小開胸アプローチによる冠動脈バイパス術(MICS-CABG)が増加し約半数の患者様に対して適応しています。
3.心臓血管外科修練施設の心臓胸部大血管手術および血管外科手術、両方の新基準(2024年)で基幹施設を取得しており、自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科で修練した経験豊富な指導医のもと、手術時間が短く、難易度の高い手術にも積極的に対応しており、関連施設等の手術指導・支援や学会での情報発信を積極的に行っています。
4.急性大動脈解離や大動脈瘤破裂など、緊急手術を24時間体制で積極的に行っています。症例によってはドクターカーで医療機関へお迎えに行きます。開設以来の10年間で通算100例以上の急性大動脈解離の手術を行っており、現体制(2016年~)における在院死亡率は全国平均よりも大幅に低い約4%と良好な成績を維持しています。
5.胸部大動脈ステント挿入術や腹部大動脈ステント挿入術の実施施設として、低侵襲な大動脈疾患の血管内治療にも対応しています。
6.下肢静脈瘤に対するレーザー治療および最新のグルー治療を県内でも最も早く導入し、日帰り手術で行っています。
7.高齢者でも元気な患者さんの場合は積極的に手術適応としており、90歳以上の症例でも対応しています。特に高齢者には基本的にMICS(低侵襲手術)を適応しています。
8.フットケア外来や、膝下動脈へのバイパス術による血行再建術など、重症の下肢虚血に対して包括的に対応しています。
9.大動脈疾患や動脈硬化性疾患のスクリーニング・フォローアップ検査を通じて、将来の心臓・血管病の予防指導を積極的に行っています。
10.退院後は連携するかかりつけ医や紹介医に通院していただいておりますが、年一回程度の定期的な検査を継続的に行ってアフターケアしています。

2023年の手術実績

 横須賀市立うわまち病院心臓血管外科は2009年4月に開設以来、15年目となり、横須賀、三浦半島地区の心臓血管外科診療を担ってきました。10年以上が経過し、より地域に定着してきた印象があり、近隣の病院、医院からも紹介されてくる患者様が増えてきた印象があります。
 近年は、緊急手術に対する対応もさることながら、小開胸アプローチによる低侵襲心臓手術(複数弁の弁膜症手術や多枝オフポンプ冠動脈バイパス術)や大動脈ステントグラフトの手術件数も増加傾向で、より低侵襲で先進的な手術を目指して新しい技術の導入にも積極的に取り組んでいます。2021年より三次元内視鏡システムを県内で最も早く導入し、より質の高い内視鏡補助手術が出来るようになっています。
 2025年の久里浜地区新築移転が迫っており、それに合わせてハイブリッド手術室を導入しTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)やより質の高い大動脈血管内治療など、最新の低侵襲治療が行える環境を整えていく予定です。
 そうした中で、2023年は新型コロナウィルスのパンデミックの影響が若干やわらぎ、前年のリバウンドとも思われる症例数の増加がみられ、開設以来二番目に多い心臓胸部大血管手術件数となりました。内訳をみると、121件の心臓胸部大血管手術のうち、高齢化を反映して弁膜症が増加傾向で、特に大動脈弁置換術が多く、今後新病院での経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)施設申請導入に向けて症例数のカウントを開始しています。
 弁膜症に対するMICS(低侵襲手術)は、縦隔炎などの合併症が少なく高齢者にも早期回復が可能なため積極的に採用してきましたが、近年はより成績が安定して定着した実感があると同時に、大動脈弁+僧帽弁の複合手術にも応用し、また自動結紮デバイス(Cor-knot)の導入など新しい器機も積極的に導入して、より高度な治療に対応できるように進化しています。
 こうして積極的に低侵襲手術を導入していく中で、近年はMICS(小開胸アプローチ)による冠動脈バイパス術件数が増加していますが、MICS-CABGは従来の冠動脈バイパス術に比較して術後入院日数が半分で済むことから、循環器内科との連携でカテーテル治療との組み合わせであるハイブリッド血行再建を行う患者さんも増加傾向です。

2023年の手術実績
手術件数 384件
 心臓胸部大血管手術件数 121件 腹部大動脈瘤 48件
 末梢動脈手術 34件
 下肢静脈瘤 92件 透析用シャント造設術 26件
 透析用シャント拡張術などシャント不随手術 16件
 その他 48件

心臓胸部大血管手術の内訳


虚血性心疾患 35例

 単独冠動脈バイパス術 35例 MICS 14例 正中アプローチ 12例
         単独 26例 弁膜症等との複合 9例

弁膜症手術 54例


大動脈弁置換術 39例 うち小開胸アプローチ 20例(側方10例 胸骨部分切開10例)
僧帽弁形成術  13例 右小開胸アプローチ  11例
僧帽弁置換術   4例 右小開胸アプローチ   2例
右小開胸アプローチによる大動脈弁+僧帽弁同時手術 1例
大動脈基部再建術(Bentall) 2例
併施手術 : 三尖弁置換術 1例 三尖弁輪縫縮術 3例
ペースメーカー設置術 1例

胸部大動脈手術(胸部大動脈瘤/大動脈解離) 33例


 急性大動脈解離 10例   胸部大動脈瘤・慢性解離性胸部大動脈瘤 7例
 胸部大動脈ステントグラフト挿入術   15例
 胸腹部置換 1例

その他の手術
 左心耳閉鎖術 3例(左小開胸アプローチ)  心膜開窓術 3例(左小開胸アプローチ)

低侵襲心臓手術の実績

各疾患の治療方針

1. 虚血性心疾患
心臓を栄養する冠動脈の狭窄や閉塞に対して、循環器内科によるカテーテル治療が困難な症例や手術が適切であると判断された症例に対し、冠動脈バイパス術を施行しております。当院では人工心肺を用いず、心臓を動かしたままバイパスを行う心拍動下冠動脈バイパス術を基本に実施しております。また皮膚小切開による左開胸での多枝低侵襲冠動脈バイパス術(MID-CABまたはMICS-CAB)も積極的に行っており、全体の半数の症例に適応にしております。また、カテーテル治療と低侵襲冠動脈バイパスを組み合わせたハイブリッド手術も循環器科との連携の元、近年増加傾向です。
心筋梗塞の機械的合併症(左室破裂、乳頭筋断裂、心室中隔欠損症)に対して積極的に緊急手術を行います。肺水腫による酸素化不良の症例には冠動脈や脳の酸素化に重点を置くCentral ECMOも積極的に採用していますが、2022年からはImpella導入によりVA+VV ECMO+Impella (VAVEcpella)による治療も可能となり、植込み型補助人工心臓実施医資格を持つ経験豊富な指導医が循環器内科や連携施設と協力して、より幅広い重症心不全治療に対応しています。陳旧性心筋梗塞による心不全や難治性不整脈に対しては、低侵襲アプローチによる左室形成術や冷凍凝固療法を行っています。

2. 心臓弁膜症
弁膜症におけるスクリーニング検査や定期的フォローアップ、外科治療を行っております。手術が必要な患者様には、基本的に側方小開胸アプローチによる低侵襲心臓手術(MICS=Minimally Invasive Cardiac Surgery)としております。

【大動脈弁疾患】
大動脈弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症に対する大動脈弁置換術において、基本的に全ての症例で右小開胸か胸骨部分切開による低侵襲手術を採用しております。症例によっては自己弁温存手術や自己心膜よる再建手術を行います。昨今は生体弁の長期成績も向上しているので、機械弁を使用する症例は減少しており、9割以上の症例で生体弁を使用しています。また生体弁にも複数の製品があり、患者様のライフスタイルや予後、組織形態に適合した生体弁を選択して使用しています。 最近はより長期使用が期待できる生体弁が使えるようになり、また手術時間の短縮が可能でより低侵襲な、縫合糸の結紮を必要としない最新のSutureless弁(Rapid Deployment Valve)も県内で最も早く導入し、これに関しても小開胸アプローチ(MICS)での移植に対応し、低侵襲手術を追求しています。
 2025年3月に新病院=横須賀市立総合医療センター移転を機に、ハイブリッド手術室を設置し、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI=Transcatheter Aortic Valve Implantation, TAVRともいう=Transcatheter Aortic Valve Replacement)を導入予定で準備を進めています。申請に必要な症例数のカウントや施設基準の整備などを2024年1月から開始し、またTAVIの経験豊富な指導医を常勤医として複数迎えており、25年中の開始を目指しています。大動脈弁疾患は症状の急速な進行から待てない症例が多いのですが、定期的なフォローアップ中の患者様の中には、今後TAVIの対象になる症例が数多くいらっしゃると思われますので、24年度から弁膜症外来、BNP外来を循環器内科とともに立ち上げてより適切な心不全・弁膜症治療を目指していきます。
 
【僧帽弁疾患】
僧帽弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症に対して基本的に右小開胸アプローチで僧帽弁手術を行っています。僧帽弁閉鎖不全症には、積極的に自己弁を修復する僧帽弁形成術を適応可能な全ての症例に行なっています。

【三尖弁疾患】
弁形成術や弁輪縫縮術を積極的に行っております。 右小開胸アプローチで、大動脈弁手術や僧帽弁手術と併用した三尖弁形成術を行います。感染性心内膜炎の症例も含め、三尖弁単独の手術においても右小開胸アプローチによる心拍動下の低侵襲手術を行っております。

3. 不整脈
心房細動に対して規則正しい脈に戻すメイズ手術を積極的に行っております。多くの症例は弁膜症手術に併施するメイズ手術または肺静脈隔離術であり、冷凍凝固療法、高周波による焼灼手術など、併施する術式に合わせて種々の専用のデバイスを使用して、右小開胸アプローチで行っています。メイズ手術不適応で心房細動が持続する症例には、左小開胸による左心耳切除または閉鎖術も実施しています。左房内血栓の9割が左心耳に形成されると言われており、左心耳を切除または閉鎖することにより、抗凝固療法が出来ない症例でも血栓形成に伴う脳梗塞などの塞栓症の危険性が大幅に減少できると考えられています。 これらの不整脈に関連した手術にもMICSアプローチを適応しています。 極度の心房拡大症例では、心房縫縮術による心臓容積の縮小と同時に肺の容積拡大を、呼吸障害を改善する目的に行なっています。

4. 大動脈疾患(大動脈瘤・大動脈解離)
【胸部大動脈】
最大径が55mmを超えた場合は人工血管置換術等やステントグラフト挿入術等の治療をしております。上行大動脈、弓部大動脈は基本的に人工血管置換術を行います。近年はオープンステント手術の導入により、より短時間に弓部大動脈置換を行うことができるようになってきました。 さらに低侵襲で短時間の手術が可能な、弓部置換を伴わないオープンステント挿入術も可能な症例には適応しています。 胸部下行大動脈の拡大に対してはステントグラフト内挿術を第一選択としております。急性大動脈解離や大動脈破裂は生命に直結する重篤な疾患でありますので、可及的速やかに緊急手術を24時間体制で施行しております。2023年より最新の大型モニターを備えたイメージングシステムを導入し、質の高い血管内治療が可能となっておりますが、新病院=横須賀市立総合医療センターで導入するハイブリッド手術室の稼働により、さらに質の高い血管内治療が行われる予定です。
また、CTでの大動脈のスクリーニング検査を積極的に行っています。特に喫煙している人や大動脈疾患の家族歴のある患者様には、突然死の予防のため一度検査を受けることをお勧めしています。

【腹部大動脈】
最大径が40mmを超えた場合は人工血管置換術もしくはステントグラフト挿入術を施行しております。大動脈疾患は家族歴のある人や、体質や生活習慣に関連して発症する場合もあるため、リスク因子評価や大動脈疾患のスクリーニング検診、定期的な外来フォローアップ、または予防のための相談も積極的に行っております。近年は患者様の高齢化に伴い、血管内治療で対応する割合が増加しており、当科の掲げる低侵襲な心臓血管外科手術の一翼を担っております。最新のイメージングシステムで質の高い治療がかのうとなっておりますますが、新病院=横須賀市立総合医療センターではハイブリッド手術室の稼働によりさらに質の高い治療が可能になります。

5. 末梢動脈疾患:閉塞性動脈硬化症等、末梢動脈疾患の治療分野ではカテーテル治療が著しく進歩しております。しかし、カテーテル治療が難しい病変や長期成績を考慮し手術療法を施行しております。特に膝から下の末梢の血管の病変の場合はバイパス手術により劇的に血流が改善させるべく、潰瘍や壊死に陥ってしまった足の切断を免れるよう、もしくは切断するとしてもなるべく範囲を狭められるよう形成外科・皮膚科とも協力し治療にあたっております。 また、靴外来などフットケアにも力を入れています。

6. 下肢静脈瘤:静脈瘤の手術も積極的に行っております。美容上の目的と、足のだるさ、攣り、色素沈着等の症状緩和のために小さな創で行っております。また2015年4月より静脈瘤レーザー治療を開始致しました。日帰りにて手術を行い、生活制限なく治療が可能です。創も非常に小さくほとんど目立ちません。抗血小板薬や抗凝固薬などの、いわゆる「血液さらさら」の内服薬を内服されている場合も、薬の中止をせずに施行可能です。特に最近は、局所麻酔薬の使用が少量ですむ、最新のグルー治療を導入し、症例数が増えています。患者様の病状にあわせて最適の治療方法を選択していますので、お気軽にご相談ください。

心臓血管外科修練医募集中

 横須賀市立うわまち病院心臓血管外科では、若手医師が数多くの手術症例を経験出来ることで有名な自治医科大学附属さいたま医療センター心臓血管外科医局の関連施設として心臓血管外科専門医を目指す修練医を募集しています。当施設は心臓血管外科修練施設の新基準で心臓胸部大血管手術施設、血管外科手術施設、両方で基幹施設を取得しております(2024年1月)。外科専門医を目指す外科後期研修医、外科専門医取得後に心臓血管外科専門医を目指す心臓血管外科修練医、いずれも受け入れております。心臓血管外科専門医コースは、関連施設を医局員としてローテートしながら専門医を最短7年目での取得を目指します。詳細は、お問い合わせください。

2023年の学会発表等

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、中村宜由、佐野太一
MICS-CABG導入による新たな患者掘り起し:年間の1枝バイパスの件数が6倍に
第53回日本心臓血管外科学会学術総会、2023年3月23日-25日、旭川

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、中村宜由、佐野太一
MICS-AVRでの大動脈弁輪に対する縫合糸結紮おけるコアノットの有用性
第53回日本心臓血管外科学会学術総会、2023年3月23日-25日、旭川

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、中村宜由、佐野太一
ウィズコロナ時代のオンライン心臓血管外科カンファレンス
第53回日本心臓血管外科学会学術総会、2023年3月23日-25日、旭川

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、中村宜由、佐野太一
90歳以上の心臓胸部大血管手術の治療成績
第50回日本集中治療医学会学術集会 2023年3月3日 京都市

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一、新井大輝
MICS-CABGにおけるHybrid Coronary Revasculizationの当施設の現状とCABG適応に与える影響
第123回日本外科学会定期学術集会 2023年4月27-29日

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一、新井大輝
急性A型大動脈解離の近年の成績改善の原因因子の検討
第51回日本血管外科学会学術総会、2023年5月31日-6月2日、東京

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一、新井大輝
抗Xa内服患者に発生した腹部大動脈瘤破裂・ショックに対するアンデキサネットによる中和効果と医療コスト妥当性の検討
第64回日本脈管学会学術総会  2023/10/26 横浜市

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一、新井大輝
右内胸動脈起始異常症例に対する両側内胸動脈を使用したMICS-CABGの1例
第7回日本低侵襲心臓手術学会学術集会 2023年7月1日 大阪市

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一、新井大輝
MICS-CABGによる完全血行再建の障壁に対する手技と術式の工夫
第75回日本冠動脈外科学会学術大会 シンポジウム 2023年7月13-14日 名古屋市

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一、新井大輝
MIDCABのLITA採取における視野展開の工夫
第28回日本Advanced Heart & Vascular Surgery/OPCAB研究会 2023年7月15日 名古屋市

◆安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一、新井大輝
10年後のMICS-CABG比率は40%
第36回日本冠疾患学会学術集会 シンポジウム 2023年11月23-25日 金沢市

◆田島 泰、中村宜由、佐野太一、中田弘子、安達晃一
Minimally invasive AVRを施行した高齢患者における術後身体活動および手術成績の検討
第53回日本心臓血管外科学会学術総会、パネルディスカッション、2023年3月23日-25日、旭川

◆田島 泰、新井大輝、佐野太一、玉井宏一、安達晃一
急性A型大動脈解離術後、大動脈石灰化のearly, mid-term remodelingに与える影響
第64回日本脈管学会学術総会、2023年10月26日-28日、横浜

◆田島 泰、新井大輝、佐野太一、玉井宏一、安達晃一
三尖弁感染性心内膜炎に対して緊急右小開胸三尖弁手術を施行した2治験例
第7回日本低侵襲心臓手術学会学術集会 2023年7月1日 大阪市

◆玉井宏一、新井大輝、佐野太一、田島 泰、安達晃一、白石 学、木村直行、山口敦司
大動脈腸骨動脈領域を含む広範囲血行再建を要した重症下肢虚血症例の検討
第51回日本血管外科学会学術総会、2023年5月31日-6月2日、東京

◆玉井宏一、新井大輝、佐野太一、田島 泰、安達晃一、白石 学、木村直行、山口敦司
血管内焼灼術後再発症例に対する追加治療の検討
第43回日本静脈学会総会、2023年7月6日-7日、松山

◆玉井宏一、新井大輝、佐野太一、田島 泰、安達晃一
パーキンソン症候群を伴う内腸骨動脈瘤に対して上臀動脈を温存しPMEGを実施した一例
第28回日本血管外科学会関東甲信越地方会、2023年9月23日、横浜

◆玉井宏一、新井大輝、佐野太一、田島 泰、安達晃一
腰筋膿瘍に対して腸腰筋ドレナージ後感染性胸部大動脈瘤に対するTEVARを実施した一例
第64回日本脈管学会学術総会、2023年10月26日-10月28日、横浜

◆中村宜由、安達晃一、田島 泰、佐野太一
重症MRとLAD90mmの左房拡大症例に対して、MVP+TAP+左房/右房縫縮を実施した一例
第191回日本胸部外科学会関東甲信越地方会、2023年2月25日、横浜

◆中村宜由、田島泰、玉井宏一、佐野太一、安達晃一
オープンステントグラフト挿入術後、エンドリークに対してコイル塞栓術を行い制御した一例
第51回日本血管外科学会学術総会、2023年5月31日-6月2日、東京

◆佐野太一、安達晃一、田島 泰、中村宜由
Trifecta GTによる早期人工弁機能不全2症例
第191回日本胸部外科学会関東甲信越地方会、2023年2月25日、横浜

◆佐野太一、安達晃一、田島 泰、玉井宏一、新井大輝
急性大動脈解離による下行大動脈真腔狭窄が原因の急性腎不全に対し腹部大動脈人工血管置換術が奏功した一例
第51回日本血管外科学会学術総会、2023年5月31日-6月2日、東京

◆佐野太一、安達晃一、田島 泰、玉井宏一、新井大輝
MICS-CABG術後のASDによる心不全に対して、MICS-ASD closureを施行した一例
第192回日本胸部外科学会関東甲信越地方会、2023年6月10日、東京

◆佐野太一、安達晃一、田島 泰、玉井宏一、新井大輝、山口敦司
食道癌胃管再建後On-pump arrest CABGにより良好な視野を得た一例
第27回冠動脈外科学会学術大会、2023年7月13日-14日.名古屋

◆佐野太一、安達晃一、田島 泰、玉井宏一、新井大輝
腹部大動脈瘤破裂後、開腹管理中にABTHERAが有効であった2例
第28回日本血管外科学会関東甲信越地方会、2023年9月23日、横浜

◆佐野太一、安達晃一、田島 泰、玉井宏一、新井大輝
AVR+CABG術後人工弁機能不全に対してApico Aortic conduitを試行した一例
第193回日本胸部外科学会関東甲信越地方会、2023年11月11日、東京

◆新井大輝、中村宜由、佐野太一、玉井宏一、田島 泰、安達晃一
AAA手術と同時にtransabdominalCABGを実施した一例
第192回日本胸部外科学会関東甲信越地方会、2023年6月10日、東京

◆新井大輝、安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一
TEVAR+左鎖骨下動脈にAVPI留置後、Plugからのresidualflowによるendoleakを認めた一例
第193回日本胸部外科学会関東甲信越地方会、2023年11月11日、東京

◆新井大輝、安達晃一、田島泰、玉井宏一、佐野太一
Mira Qカラードップラーによる術中冠動脈吻合部評価の有用性
第36回日本冠疾患学会学術集会 2023年11月23-25日 金沢市

◆佐野太一、安達晃一、田島 泰、玉井宏一、中村宜由
心臓再手術症例おけるMICS-CABGの有用性
第53回日本心臓血管外科学会学術総会、2023年3月23日-25日、旭川

◆中村宜由、田島泰、玉井宏一、佐野太一、安達晃一
当院におけるMICS vs Conventional CABG114症例の比較検討
第53回日本心臓血管外科学会学術総会、2023年3月23日-25日、旭川

【座長】
安達晃一 第28回日本血管外科学会関東甲信越地方会 胸部大動脈1
玉井宏一 第28回日本血管学会関東甲信越地方会 末梢血管・血管内治療1
安達晃一 第36回日本冠疾患学会学術集会 機械的合併症1

【指定討論者】
佐野太一 第28回日本血管学会関東甲信越地方会 腹部大動脈1

安達晃一. 徳田論文に対するEditorial Comment. 心臓 Vol.55,vNo.7,2023, p698-699.
徳田雄平、他.可動性の高いCalcified Amorphous Tumorに対して準緊急手術を施行した1例. 心臓
Vol.55, No.7,2023,p692-697.

部長 安達晃一 略歴

1994年
自治医科大学医学部卒業
1994年
自治医科大学付属病院
1995年
自治医科大学附属さいたま医療センター
1996年
市立大森病院 内科 科長
1997年
市立田沢湖病院 外科 科長
2002年
自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 助教
2007年
沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 心臓血管外科 部長
2009年
横須賀市立うわまち病院 心臓血管外科 部長
2011年
自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 助教
2014年
イムスグループ春日部中央総合病院 心臓血管外科 部長
2015年
自治医科大学附属さいたま医療センター 心臓血管外科 講師
2016年
横須賀市立うわまち病院 心臓血管外科 部長

資格

心臓血管外科専門医
心臓血管外科修練指導医
日本外科学会専門医
日本外科学会指導医
日本脈管学会脈管専門医
植込み型補助人工心臓実施医
インフェクションコントロールドクター
臨床研修指導医
認定産業医
下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医
低侵襲心臓手術認定医

【Medical Note プロフィール】

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